
2/10より日本橋髙島屋S.C.・美術画廊Xにて開催される2人展に参加します。ご一緒するのは、ウッドターニングで作品を制作される盛永省治さんです。「―肌理(きめ)と知覚―」という展覧会名のもとどのような展示になるか楽しみです。よろしくお願いします。
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2021.2.10(wed)-3.1(mon)
ー肌理と知覚ー半澤 友美・盛永 省治展
日本橋髙島屋S.C.
本館6階 美術画廊X
https://www.takashimaya.co.jp/nihombashi/departmentstore/topics/1_2_20210106182259/?category=art
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このたび日本橋高島屋・美術画廊Ⅹでは、「―肌理と知覚―半澤友美・盛永省治」展 を開催いたします。
身の回りにある様々なものを一つの物として認識するためには、そのほとんどを視覚にゆだねています。目に映るものを山と捉えるか、森と捉えるか、一本の木として捉えるかは、山・森・木には明確な境界はなく、ぞれぞれの周囲にある肌理 (テクスチャー)により知覚しています。
両氏の素材や制作過程、フォルムの探究から「肌理と知覚」の関係が現れてきます。半澤友美氏は、紙漉きの手法を用いて、紙の原料となる植物の繊維を素材に彫刻やインスタレーション作品を制作しています。ひとつひとつの繊維が絡まることで成形される紙、その成り立ちについて思索を巡らせる中で、自分自身や周囲を構成する点と点の交わり、線や面についての考察が作品に積層されています。
盛永省治氏は、大工、家具製作を経て、カリフォルニアでウッドターニングという木工旋盤を用いた手法を学びました。大きな木材を削り出し、それぞれの個性を見出だしながら、肌触りや木目など木がもつ最も美しい表情を器やオブジェの表面に宿していきます。
繊維や木という素材が二人の手を介し、その質感、大きさ、形に、創意が綾なす肌理が与えられた作品をぜひご高覧ください。
髙島屋美術部
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